御存じの通り、10月からアドブルー不足のニュースが運送業界内外から広がり、かなり厳しい状態が続いております。

発端は中国の石炭不足問題から始まりました。

アドブルーを造るにはアンモニアが必要で、アンモニアの精製に石炭が不可欠。

オーストラリアから石炭を購入しようと動く中国に対し、オーストラリアの後ろにアメリカがいることで摩擦が起きてしまいました。

オーストラリアから輸入を諦めた中国は、自国での石炭採掘に力をいれるが、自国最大の石炭発掘地域が災害に見回れ、尿素を作るために必要な石炭が不足し、中国が国内消費にシフトしたため輸出がストップ。

それにより自国で尿素水を十分に製造できない韓国はこれまで中国からの輸入に頼っていたが、中国からの輸入を遮断され、現在は日本に買い入れを申し入れております。

日本側は国内消費者を優先しているとの報道がありますが、アドブルーを満足に買えない業者が既に多数発生しており、このような理由から、いつまでアドブルーの不足による悪影響が続くのか不透明です。

軽油価格だけでなく、アドブルーの確保に対しても気にしなければならない状況です。

運送経費が一段と高まり、運送会社同士の体力勝負に続いていきそうに感じております。

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